論文作成の技術

注のつけ方 和書 

注のつけ方 洋書 

注釈記号一覧表

 

注のつけ方 和書 

  1 第一回目に掲載する場合、次の順序で書くのが一般的である。

T著者名 U二重カッコ 『 V表題(書名) W二重カッコとじる 』 X出版社名(それが明示されていないときは発行所名) Y読点 、 Z発行年 [読点 \当該ページ数 ]句点 。

例:
岡 義武 『国際政治史』 岩波書店、1961年、79ページ。
伊佐秀雄 『尾崎行雄伝』 尾崎行雄伝刊行会、1951年、22ページ。

発行年は巻末の奥付にあるものを記し、必要ならば当該版数をカッコの中に記す。たとえば1961年(第6版)。年の表示は西暦に統一する。

 

2 著者が複数のときは、必要な場合をのぞき、筆頭著者名のみを記し、その後に「など」を入れる。

例:
阿部 斉など 『政治――個人と統合』 東京大学出版会、1973年(第2版)、63ページ。

 

3 訳書利用のときは著者名のみ記すだけでもよいし、必要があれば訳者名をその後にカッコして入れる。原著名も併記することが望ましい。

例:
バーナード・K・ゴードン『アメリカのアジア撤退』毎日新聞社、1969年、28ページ。
バーナード・K・ゴードン(青木繁訳)『アメリカのアジア撤退』毎日新聞社、1969年、28ページ。
(Gordon,B.K.,Toward Disengagement in Asia,1969.)

 

4 本が複数巻のときは、当該巻数あるいは巻名を書名の後に記す。当該巻が独自の表題をもつときは、それを書名として記し、その後さらに一重カッコで叢書名を記入する。

例:
岡 義武『近代日本政治史』第1巻、創文社、1962年、82ページ。
我妻 栄など『日本政治裁判史録』昭和・前巻、第一法規出版社株式会社、1970年、74ページ。
石田 雄『破局と平和』、「日本近代史大系」第8巻、東京大学出版会、1968年、90ページ。

 

5 とくに本の中にある著者の論文を示したいときは、その著者名、論文名(一重カッコに入れる)を先に書き、書名は既述の要領でカッコの中に入れて、論文名に続けて書く。

例:
田中時彦「五・一五事件」464ページ(我妻栄『日本政治裁判史録』昭和・前巻、第一法規出版社株式会社、1970年、462〜550ページ収録)。

 

6 第二回目以降は次のように書く。

T前掲 U二重カッコ 『 V書名あるいは論文名 W二重カッコとじる 』 X巻数あるいは巻名 Y読点 、 Z当該ページ数 [句点 。

例:
前掲『国際政治史』96ページ。
前掲『近代日本政治史』第1巻、99ページ。
前掲『破局と平和』120ページ。
前掲「五・一五事件」470ページ。

 

7 同じ本あるいは論文が注として続くときは、縦書きの場合、「同前書」あるいは「同前」、横書きの場合は「同前書」、「同上書」あるいは「同前」、「同上」と書き、その後当該ページを記すだけでよい。

例:
同上、28ページ。

 

8 定期刊行物:その要領は複数巻ある本の特定論文を記すのに似ている。発行社名はとくに記す必要はない。

例:
伊藤正己「国家主権の原則の再検討(1)」15ページ(『国家学雑誌』第81巻、第3・4号、1968年、1〜44ページ所収)。
神川信彦「保守とは何か」27ページ(『世界』1961年5月号、23〜32ページ所収)。

ページ数を明記しなくてもよいし、とくに新聞の場合はその必要がない。また、新聞は署名入の論文をのぞいて、たんに新聞名、発行年月日を記すだけでよい。

例:
伊藤正己「国家主権の再検討(1)」、『国家学雑誌』第81巻、第3・4号、1968年。
神川信彦「保守とは何か」、『世界』1961年5月号。
加藤周一「広島と自衛権」、『毎日新聞』1973年9月18日夕刊。
『朝日新聞』1973年9月18日朝刊。

 

9 第二回目以降の要領は既述のところと同じ。ただし新聞名のみを記したときは、発行年月日を略記できない。

例:
前掲「保守とは何か」28ページ。
前掲「広島と自衛権」。
前掲『朝日新聞』1973年9月18日朝刊。

同じものが注として続くときも既述のところと同じ。

例:
同前、29ページ。
同前。
同上。

 

10 未刊行資料の場合は必ず所蔵している場所を明記すべきである。また、表題があればそれも記し、整理済みのものなら整理番号をつけること。

例:
「台湾記事」1、『樺山資紀文書』266、国会図書館憲政資料室所蔵。

 

11 中国語図書の場合もほとんど和書と同様の記述の仕方でよい。ただし、ページは必ず「頁」と書くこと。

例:
卿汝積『美国侵略台湾史』1955年、21頁。

 

 

 

 


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